求められるのは
「お客様に喜んでいただきたい」という想いを表現する力。
当社が展開するホテルチェーン、都ホテルズ&リゾーツのルーツは、明治23年(1890年)まで遡ります。京都・蹴上の地に創業した都ホテル(現:ウェスティン都ホテル京都)は、これまで各国の要人や数々のVIPをお迎えしており、「伝統と格式あるホテル」として多くのお客様に愛されてきました。そして現在、都ホテルズ&リゾーツとして、さまざまな趣向のホテルおよび旅館を国内外で展開し、業態・地域に縛られないことでカテゴリーの厚みと拠点展開の広がりを持つ国内有数のホテルチェーンへと成長してきました。都ホテルブランドは、お客様のニーズの数だけ存在すると言っても過言ではありません。
お客様のニーズに応え、「また、ここに帰って来たい」と思っていただくためには、その場、その時、その方に、柔軟に対応できる“人の力”が必要です。人の力とは、お客様の立場に立って「この方は何を求めておられるのか」「どうすればお客様が喜んでくださるのか」を本気で考え、行動できる力を指します。これは、格式の高いホテルであっても、家庭的な親しみやすいホテルであっても同じです。「お客様に喜んでいただきたい」という想いを、その場、その時、その方に合わせて、いかに表現するかということなのです。私たちが常に目指す「事前期待感を超えるおもてなし」は、これらの行動の積み重ねでしか実現し得ません。
今日、求められるサービスはますます高度化・複雑化しており、私たちはそれにお応えし、進化し続ける使命があります。都ホテルブランドを受け継ぎ、支え、次につないで行くのは、そこで働く従業員ひとり一人なのです。
さまざまな研修で「人の力」を育てる
2016年、三重県において伊勢志摩サミットが開催され、当社が運営する志摩観光ホテルが会場となりました。このことをきっかけに今こそ原点に立ち返ろうと、サービスの基本を見直す「基本サービス研修」を実施しました。同研修には、新人はもちろんベテランスタッフも参加し、身だしなみ、マナー、挨拶など、サービスの基本となることを改めて学んだのです。
ベテランスタッフからは「慣れに流されないように心がける大切さを改めて知った」といった感想が寄せられました。私自身も、この研修を行いながら、「私はわかっている」「私は出来ている」と過信せず、常に初心に返る大切さを改めて感じました。今後はさらにステップアップした内容の研修を行い、“人の力”を育ててゆきます。
人の力を活かすための「職場環境」
人の力を育てながら、同時に、その力を活かすための職場環境を整備することが大切です。当社の採用には、「総合職コース」と「ホテル管理職コース」の2種類があります。
「総合職コース」は、将来の近鉄・都ホテルズを背負う人材として、ホテルビジネスをマネジメントの観点から捉えることのできる力が求められます。そのため、接客の最前線はもちろん、ホテル経営にも関心の高い人材を求めています。
「ホテル管理職コース」は、ホテルサービスのエキスパートとして都ホテルを盛り上げていく人材であり、人との触れあいに喜びや楽しさを感じられる感性が求められます。
いずれのコースであっても共通して求められるのは、人の幸せや喜びに強く共感できる力です。
そして今の時代、女性の力を活かすことは必要不可欠。結婚、出産、育児と仕事を両立させるために、母性健康管理規定や子どもが小学校6年生になるまでの育児時短勤務制度などが整備されています。より多様な社員が活躍できる職場づくりを目指して、「ダイバーシティ委員会」を組織し、意見を出し合い、実現に向けた活動もおこなっています。
働きがいのある職場は、働く人の意欲を刺激します。働く人が笑顔になれる職場は、「お客様に喜んでいただきたい」という想いを駆り立てる職場です。私たちと一緒に、お客様の笑顔の花を咲かせましょう。